赤ら顔・赤み
赤ら顔や赤みには、様々な原因や症状があります。
これまで治療が難しいとされてきましたが、近年医学の進歩により、症状によってはレーザーでの治療が可能となりました。
赤ら顔、毛細血管拡張症
様々な原因によって、お顔がぼんやりと赤く見えたり、血管がハッキリと透けて見えたりしている状態です。
年齢と紫外線の影響で、より目立ってくると言われています。
気温差や緊張などによっても毛細血管は拡張して赤く見えます。
単純性血管腫
ポートワイン母斑とも言われる「赤あざ」のひとつで、肌の表面近くにある血管(毛細血管)が拡張してさらに増えている病気です。
生まれつきのもので、その後時間が経っても自然に消えないといわれています。
大人になると、その部分が濃くなったり、盛り上がったり、デコボコしたりすることがあります。
苺状血管腫
乳児血管腫とも呼ばれる「赤あざ」のひとつで、肌の表面近くにある血管がたくさん増えている病気です。
生後1カ月くらいから出てきて、その後盛り上がってきて、表面がイチゴのようになります。
自然に消えることが多く、7歳頃までに75%の人で消えるといわれています。
ただ、色だけでなく、盛り上がりや肌のたるみ、質感の違い、キズあとが残る場合があります。
なるべく早期(生後1カ月からでも可)にレーザー治療を開始することをおすすめしています。
レーザーなどの機械による治療
■イエローレーザー
577umの波長を発し、従来の色素レーザーに比べて非常に効率の良い治療が期待できます。
施術
- 所要時間は、両頬程度で、15~20分程度です。
- 施術は多少の痛みはあります。
料金
- 両頬:10,000円
- 両頬+顎:12,000円
- 両頬+額:15,000円
- 全顔:20,000円
- 鼻周りのみ:8,000円
施術を受けられない方
- ケロイド体質の方
- 妊娠、授乳中の方
- 肌色の刺青(アートメイク)を行っている方
- 金の糸を入れている方
- 金製剤(シオゾール注、グレリース錠、リザスト錠、リドーラ錠など)の注射・服用歴のある方
- 内出血をしやすい方(ステロイド・アスピリン・ワーファリンなど服用中)
副作用
まれに合併症(副作用)として、点状キズ、かさぶた、炎症後色素沈着などがあります。
合併症が出た場合は直ちにお申し出ください。
未承認機器・医薬品に関する注意事項について
医薬品医療機器等法上の承認:未承認
入手経路:国内販売代理店経由で入手
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等の有無:無し
諸外国における安全性等に係る情報に関して:ドイツAsclepion社製
■色素レーザー(Vビーム)
Vビームは595nm(ナノメートル)のレーザー光で真皮層にある毛細血管内のヘモグロビンに反応し、熱エネルギーに変換されます。
毛細血管を熱凝固や破壊させることで皮膚の赤みを伴う症状を改善させていきます。
またこの波長は正常組織にほとんど吸収されないため、血管腫のみ選択的に破壊することが可能です。
施術
「輪ゴムではじかれるような」痛みがあります。※麻痺クリームやテープを使用することもあります。
治療前の注意
日焼けをなるべくさけて下さい。
治療後
- 当日は入浴や、強くこする事はさけて下さい。
- ジンジンとする痛みと赤みが出る方もいます
- 治療部位が黒っぽくなったり、時に水ぶくれが出来ることがあります。
- 治療後においても遮光が必要です。
- 腫れや内出血がおこることがあります。
※健康保険が適応となります。ただし3カ月以上の間を空けて治療することになります。治療費は範囲により、負担金が異なります。
副作用
- 腫れ、内出血、水ぶくれがおきることがあります。
- 処置が必要になる場合もあります。
治療が受けられない方
- 妊娠、授乳中の方
- 炎症が強くおこっている方
- 日焼けしている方